スリランカ旅行  2013年10月9日〜10月29日 21日間 その4

   その1   その2   その3   その4   その5   その6

ニゴンボ

ニゴンボには午後8時ごろ到着して、オアシス・ビーチ・リゾートというホテルに泊まった。P.S.J氏もバスで故郷にかえると言ってコロンボに戻った。自宅まではつかなくてもミヒンタレーかアヌラーダプラには今晩中には着くだろう。その後は友人に迎えに来てもらうこともできるだろう。

このホテルのとなりには2軒のレストラン兼バーがあり、近い方はセレンディブそのとなりがロデオである。翌日、他のレストランで聞いてはっきりしたがセレンディブの方がオクトーバー・フェスタとミュンヘンのまつりを詐称したパーティーをしており、夜9時過ぎでも大砲のような地響きのする花火を打ち上げたり、DJをいれたり、大音響で音楽を流しており、翌日の午前2時過ぎまでどんちゃん騒ぎをしていて、ろくろく眠れなかった。いくらリゾート地でも側道に、はいればすぐに民家があるエリアでよくこんなことが許されるものだ。やりたければ音の漏れない構造にして営業すればいいのだ。以前にバリ島でジャマ・イスマイリアによる爆弾テロがあった。目標とされた店は以前は中華料理屋だったが、その後行ったときはバーになり、大勢がたむろしていた。そして周辺も巻き込んだテロで壊滅。同様のことがこのセレンディブやロデオで数日のうちに発生するのではないかと恐怖を感じた。テロをするならこの2つの店のみを破壊する小規模なレベルにしてほしい。もちろん、こんなところでバカ騒ぎ、どんちゃん騒ぎをしている連中は犠牲になるだろうが隣のホテルや近くの民家は被害のないようにしてほしいものである。なおセレンディブとは昔アラブ商人がスリランカ (セイロン)をよんだ古称である。さらに翌週の金曜、土曜、日曜も騒いでいた。

  

オアシス・ビーチ・リゾート、真ん中にプールがあるが、骨折の身では宝のもちぐされ

  

左の青い屋根がセレンディブ、右の薄黄色の屋根がロデオ。セレンディブのオクトーバー・フェストの看板

  

ニゴンボのビーチ・エリアの砂浜。きれいだが波は荒く、遊泳禁止

このホテルには当初1週間のつもりだったが宿泊費が全額前払いだったので3日分払った。3日後にはゴールに行くことにした。一応、アヌラーダプラ、シーギリア、ポロンナルワについでゴールで4つの世界遺産に行ったことになる。訪問済み世界遺産はシーギリアがすでにカウントにはいっているので3つたして66となる (ぼくが訪問したときは世界遺産ではなくても、その後世界遺産になったものを含む)。ゴールにはサザン・エクスプレス・ウェイ (南部高速道路 日本の援助でできたという話) で行ってみたいので近くのトラベルエージェントに行って予約した。通常11000ルピーだが同様に明日ゴールに行く女性2人がいるので彼女らといっしょでいいなら4000ルピーでいけると言われたので、それにした。ここからなら150キロは離れているので、まあラッキーというべきだろう。朝6時の出発とのこと。通常3時間で着くとのこと。

ゴール旧市街                世界遺産 

朝6時前にホテル玄関に出ていくとタクシーがいた。料金を払い、しばらくすると女性2人がなんと同じホテルから出てきた。フランス語を話す人たちだ。きのうプールで泳いでいた。ニゴンボからコロンボまでは快調に走ったがコロンボを抜けコッタワのインターチェンジまで慢性的な渋滞でこの部分だけで1時間かかった。このコッタワと空港からコロンボまで10/27に開通する空港高速道路をつなぐための外回り高速道路も建設中で完成すれば渋滞をさけることができる。インターチェンジ手前で軽いスナックを食べてサザン・エクスプレス・ウェイにはいると、そんなに交通量は多くない。片側2車線、往復4車線だが橋梁のサイズや平行する拡張用地からすると8車線まで拡張できそうだ。アンバランゴダまでその幅で、そこからゴールまでも6車線にはできそうだ。現在の全長約110キロを1時間10分で走った。料金は普通車でたしか200ルピーだ。日本なら隣のインターチェンジまででももっと高い。P.S.J氏のトゥクトゥクではこうはいかない。トゥクトゥクは高速道路通行禁止であり、在来道路を走ることになるが南西海岸は最も人口の集中地域でリゾートも多いし、それらをつらぬく道路は1本だけだから、渋滞箇所も多いだろう。たぶん行きにほぼ1日、帰りも1日とかかってしまうのではないか。スリランカは岩山が多く高速道路の通過帯にも多くの岩山を削って建設した跡があり、たいていはその岩から水がしみ出ている。結局トータル3時間半で到着した。

  

橋梁の中央支柱が真ん中ではないがたぶん現在供用中の路線に中央分離帯があるので広いのではないかと考える。8車線にしたら、中央分離帯を供用中の路線側の中央支柱側に移設するのではないか。

ランバートなんとかというホテルが2つほどあり、目的とするホテルを間違えてしまった。ランバート・ビューホテルは客室がすべて2階の小さいホテルで手すりをつたい登り部屋を決めた。さらに悪いことに床をワックスがけしており、ぼくが借りた松葉杖のようないすの足にかぶせるようなすべり止めではまったく役立たない。ドアから一番奥のトイレまでいすや机を直列にならべて、 伝い歩きできるようにした。だいたい松葉杖にとって屋外はスリップの心配の少ないエリアだがホテルやレストランはタイル張りですべりやすく危険なところだ。つまり人工物の方が危険を増長している。ランバート・ビューホテルはイスラム教徒の経営でアルコール厳禁である。商売人もイスラム教徒つまりムスリムが多い。

ゴール歴史地区は昔の要塞のエリアでかなり狭い範囲である。まわりがすべて堤防というか要塞の城壁というもので囲まれている。ほとんどの道路が日本なら無余地駐車違反になる幅しかないのに駐車してありデタラメである。岬にある要塞の砲台跡をみたり堤防沿いに灯台まで行った。松葉杖をついていると物をもつことができないのでガイドブックは部屋においてきたのではっきりしないがこの辺だろうという場所でヒストリカル・マンションという私設博物館に行こうとして地元の老人や若い人、タクシードライバー、おみやげ売りに聞いたがだれ一人知らないという、別の人に聞いてくれた人もいるが、わからない。しかし1本海から離れた平行する道路に行くと見えた。ここの人間はいったいどういうアホたち、無知者だろう、わずか50m程度のとなりの道にある施設を知らない。しかも何人もそういう状態だ。

  

ヒストリカル・マンションの前の道、これでは他の自動車は通れない。ヒストリカル・マンションの内部

  

ヒストリカル・マンションの前と、向いにあるヒストリカル・カフェ

ヒストリカル・マンションは古い陶磁器やガラス器、時計なんでもありの骨董がならべてある。建物の他の半分は宝石加工と販売部門でこれがメインだ。前回時、スリランカは宝石の産地との評判があったのでスターサファイアやルビー、アクアマリン、ガーネットなど直接斡旋してもらった業者から、いろいろ買ったが今回は買う気はない。この付近には他にも宝石店がかなり多く、大抵はムスリム人が経営している。ヒストリカル・マンションの向かいにヒストリカル・カフェがあり朝食兼昼食を食べた。その後、時計塔などを見た。

   

ランパート・ビュー・ホテルとそこから先端砲台跡を望む

   

先端の砲台跡とメーラ・モスク。ムスリムが多いせいか、モスクは立派である。

   

灯台。 右、旧市街つまり要塞は堤防というか城壁で囲まれている。

   

旧市街つまり要塞にはいるにはオールド・ゲート左写真かメイン・ゲート右写真を通る

   

ムーン要塞にある時計塔

   

ムーン要塞とダッチ・チャーチ

ホテルにもどると中国人が安楽椅子で寝そべっており、話しかけてくるのでしゃべった。高校の教師をしていたがやめて旅行している。日本にも2年いたという。中国には1つの政党しかないので良くない。インドはきたないがスリランカや日本はきれいだ。まわりが海なのでゴミが流れてしまうのだろうなどというバカげた論理だ。中国人は高校教師にしてこのレベルだ。ぼくはスリランカはとてもきれいだと思えないが彼からみればきれいなんだろう。ぼくは中国は大嫌いだ。列に割り込んでくるし、モラルは著しく低いと言うと、それについては彼も同意した。

このホテルはゴール旧市街エリアの一番南端の海沿いで部屋が2階にあるため堤防より高く海がよく見える。朝食はベランダに準備してくれたので食べていると新婚カップルが朝の混まないうちにロケさながらに各種ポーズで写真を撮っている。曜日に関係なく新婚カップルがいて、結婚シーズンなのかもしれないが、各地でよく見かける。

 

食事

アヌラーダプラ、シーギリア、ポロンナルワではP.S.J氏といっしょだったので大体はスリランカ料理を食べたが、行った先がホテルのレストランや同等クラスばかりだったのでスリランカ特有の辛さではなかった。また、手をしっかり洗って彼らのように右手手づかみで食べてみた。彼らは右手の指でこねるようにして米とカレーを混ぜてつぶすように食べていた。ニゴンボ南西海岸地域のリゾート地で内陸エリアより1.5倍ぐらいレストランの物価が高いがレストランは無数にある。よく考えれば、ぼくはニゴンボでは宿泊費に含まれる朝食以外ではすべてシーフードばかり食べていた。1度スリランカ本来のデビルドチキンを食べたが最初はそんなに辛いとは思わないがトウガラシなどのスパイスのエキスが口の内部にだんだん積もり食べ終わるころは口から火が出そうになった。Deviled Hotとついた料理はやはり食べない方がいい。悪魔の辛さの料理だ。

   その1   その2   その3   その4   その5   その6