イギリス
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イギリス 

2002年6月13日〜6月25日

大英博物館

現地ではthe British Museumとなっておりthe Great British Museumではないがなぜか日本では英国博物館とはいわず大英博物館という、それだけ明治維新前後の人たちの感銘と尊敬をもたらしたのだろう。もっとも国の名前にはGreatがつくが。ここでの人気第一番はエジプトコーナーだろう。有名なロゼッタストーンや各種ミイラ、石像の数々がある。2日半行ったが全部はみれなかった。ここは単純に言えば民族学博物館で絵画などの芸術作品は別の場所にあるナショナルギャラリーなどに展示されている。

ぼくはここで古代エジプトのマアト神のスペルとその彫像を確認することができた。ここでの説明にはOrder、Right、Justiceを司る神と書いてある。みやげ物屋でこれのレプリカをさがしたがなかった。(マアトはマァート・ハイシステム有限会社命名語源である。)

購買力平価について

よく日本円の為替レートは実勢を反映していないと言われる。たとえば1ドルは現在、約120円前後だが購買力平価では160円ぐらいではないかという。イギリスポンドは滞在時点で1ポンド195円ぐらいだが、コーラが1本1.15ポンド、サンドイッチでも3〜5ポンドなどと円換算すると物価は日本の2倍になる。基軸通貨USドルに対して購買力平価が低いなら主要国通貨に対しても低い、スターリングポンドに対しても低い。その低い購買力平価で計算すればさらに30〜50%高いことになる。そうなれば円換算物価は3倍ぐらいだ。イギリス人の平均年収は円換算で日本より少ないが購買力平価での平均年収ではふえる。しかし物価が3倍なら実質年収または可処分所得は3分の1だ。

今回旅行

全13日のうち、飛行機の乗り換え地、香港で1日すごしたため、実質的には10日滞在した。ほとんどはロンドンにいたが鉄道でオックスフォードまで行き見学し、さらにそこからレンタカーを借りてシェイクスピアの生誕地ストラットフォード アポン エイボンで2泊しコッズウォルズの各地をまわったりウィストン・チャーチルの生誕地ブレナム宮殿とそのおどろくべき広大な敷地やチッピング・カムデン郊外でたまたま公開していた貴族の館などを見た。これらはレンタカーならではのことだった。さらにワンデーバスツアーでリーズ城、カンタベリー大聖堂、ドーバーと見て回った。

以前はスポーツをする海外旅行がほとんどだったが、最近5年間は博物館などをじっくり見る旅行が多い。大英博物館、ナショナルギャラリー、ヴィクトリア・アルバート美術館、テート・ブリテン、テート・モダンや教会、歴史的建造物などを見た。参考のためマダム・タッソー蝋人形館やロンドン・ダンジョンも見た。ロンドン・ダンジョンはお化け屋敷かと思っていたが、正視に堪えない悪趣味の民間みせもの小屋で歴史上の犯罪や処刑の場面を再現しているもので今後行く人はみない方がよいと思う。特に子供には強烈で気分が悪くなり退場する子も何人かいた。心的傷害を受けるのではないだろうか。

パブ

ロンドンはじめ各地にはいっぱいパブがある。居酒屋であり、食堂、喫茶店機能もある。ぼくのような人間には非常に痛快なところで昼食でビールを飲みながらフィッシュアンドチップスを食べ、休憩でまたはいり飲み、さらに夕食で入るときもあり、そうでないときは夜に飲みなおしにはいるという便利きわまりないところだった。しかし、ぼくは年間にアルコールを飲む日数の上限を65日以内と決めているので毎日飲むということはできず、全13日のうち3日飲み、2日飲まず、2日飲み、2日飲まず、2日飲み、2日飲まずという苦しい旅であった。これでも年間上限の1割を超えている。飲む日はなるべく何回も飲むようにした。しかし1度失敗してしまった。ストラットフォード アポン エイボンのロイヤル・シェイクスピア劇場で「アントニーとクレオパトラ」を見ているとき酔っていて後半うつらうつらしてしまった。この日は昼、3時、夜と3度パブで飲んでいたのでいけなかった。パブで飲むことのできるビールはいろいろな種類があり、ピルスナー以外にもエールやスタウトなどがあり、いろいろな種類を飲んだ。

ワールドカップ

滞在中日本ではワールドカップ開催中だった。ワンデーバスツアーに出かける日、イングランドの対戦だった。朝ホテルをでるときイングランドが先制点をあげた。出かけてトラファルガー広場を通過するごろ、どちらかに点がはいった。広場にはサポーターであふれかえり巨大な臨時スクリーンに試合が中継放映されていた。臨時トイレまであった。サポーターはライオンの上などによじ登り熱狂していた。しかし帰ってきてからイングランドは負けたことを知った。その夜はフーリガンの本拠地ロンドンで夜更かしするのはやばいと思い、早めにホテルに帰った。

シャーロック・ホームズとベーカー街(Baker street)

ぼくが一番ロンドンに近親感を感じるのは子供のころよく読んだシャーロック・ホームズの影響が強い。当時の日本語訳の本のあとがきには必ずシャーロック・ホームズが住んだとされるベーカー街221B番地は架空の番地であるが、そこ宛に世界中から事件の依頼やファンレターが来ると書かれていた。その後大人になって読んだものではベーカー街は拡張され221B番地は現存すると書かれていた。現在は民間のシャーロック・ホームズ博物館になっている。そこのノートには圧倒的に日本人の名前が多かった。ところがシティにあるロンドン博物館で1838年製作とかかれたロンドン市街の地図にはちゃんと現在のところまでベーカー街と書かれている。もっていったルーペで地図の文字を確認したからたしかだ。もっと前に拡張されたのかはわからないがホームズの原作者コナン・ドイルは1859年生まれだから彼がホームズを書いたときにはすでに221B番地は存在していたことになる。ベーカー街は地下鉄ベーカーストリート駅の交差点で南北に伸びているが南側が圧倒的に長い。221B番地はこの駅の北側にある。この交差点から北もベーカー街があるとは当時のあとがきを書いた人は知らなかったのではないだろうか。

 

ベーカー街のホームズ博物館                                              想像より狭い室内。ホームズらしき人?がパイプをゆくらす。?

ロンドンの建物

非常に重厚でまさに大英帝国でござるという建物はいっぱいある。しかし新しいビルディングの建築もさかんで特にシティの中はセントポール寺院のテムズ川対岸からみるとものすごい数のクレーンが立っていて建築中だ。今世紀中には保存すると明確に決めた建物以外はほとんど立て替えられるのではないかと思わざるをえない。ロンドン塔の近くに有名なタワーブリッジがあるが、これの概観はロンドン塔とのつりあいを考えて石の概観をつけたとあるが現在の建築ラッシュにはそんな考えはないようだ。行ったことのあるヨーロッパで一番建築が制限されて古いものが残っていると感じたのはイタリアで近代的なビルはほとんどないかひっそりしている。パリも一部高層ビルが建てられている。古い建物でも1階や2階の看板などは自由だ。ローマではそんなことはない。しかしロンドンははるかに自由で無秩序ともいえそうだ。

セントポール大聖堂付近のシティでは建築ラッシュ。クレーンばかりが目に付く。テムズ川にかかる橋はミレニアムブリッジ。完成当時、風による横揺れが大きく物議をかもした歩行者専用ブリッジ。橋のこちら側にはテート・モダンという美術館とシェイクスピア・グローブ劇場がある。セントポール大聖堂から来る観光客には便利な橋だ。

物価

1ポンドは187円から195円ぐらいでひどい両替店では円のキャッシュでのレートは205円のところもあった。計算しやすいように1ポンド200円で換算していたがすべての物価は2倍と考えていい。現地の人では1ポンド100円という感覚である。17.5%も付加価値税がついていものもあり、たまらん。最初、国会議事堂近くのハブで飲んだビールは5ポンドもしてこれが庶民の居酒屋かとおもったがここは例外であとのところは半分以下だった。しかし簡単な食事をしてもすぐに1000円ぐらいし、夕食は数千円はかかる。クレジットカードの方があとでの交換レートがいいし現金がいらないのでもっぱらそれを利用していたが公衆電話で日本にかけようとパスワードだかなんやらガタガタしていたら使えなくなってしまった。防衛上さらに別のクレジットカードも持っていたのでその後もことなきをえたが、それももし使えなくなったらシティバンクカードを使うなど、よりめんどうなことになると思った。

公衆電話

最初のうちそのまま国際電話がかけれるとは知らなくてクレジットカードや国際テレホンカードでかけようとしたが1度としてかけれたことがない。頭にきておもいっきり蹴り上げてやったが効果なし。コインでかけるもののうちコインいれの横のボタンを押してからコインをいれるタイプは特にひどくてコインがかえってこないことがたびたびあった。こんなことならインドの有人公衆電話の方がはるかに簡単に国際電話がかけれると思ったほどだ。携帯電話が普及しているせいか、こわれたままの公衆電話のなんと多いことか。

劇場

ロンドンには非常にたくさんの劇場がありオペラ、ミュージカル、コメディ、バレエ、シェイクスピア劇といろいろやっていてしかも満員になるところが多い。しかも料金は8ポンドぐらいから数10ポンドまでさまざまであるが現地の人では1ポンド100円という感覚からすると総じて安い。最低料金が低いということは門戸が広く開いていることも意味してすばらしい。特に関心したのはシェイクスピアが活躍した当時の劇場を再現したグローブ劇場で、ぼくが行ったときは残念ながらシェイクスピアではなかったがコメディをやることになっていて見てみた。いいまわしがわからず理解はできなかったが、当日にボックスオフィスにいけば大抵チケットが手にはいる。このグローブ劇場にはいったとき驚いたのがそれは「恋に落ちたシェイクスピア」というたしかアカデミー賞をとったのではないかと思うがすばらしい感動的映画の中にでてくる劇場がここをロケしてかセットに再現して作られているということがひと目みてわかったことだ。そのためか非常に近親感を持ってしまった。

  

グローブ劇場、茅葺きの3階建て                                グローブ劇場の内部。観客でいっぱい。この日はコメディをしていた。

さらに驚くことはストラットフォード アポン エイボンのロイヤル・シェイクスピア劇場で人口数万人のストラットフォード アポン エイボンに3つも劇場があり1つはほぼ毎日、他も相当な頻度でシェイクスピアやそれ以外の演劇をしている。ぼくが行った日もなんでもない平日だが満員になった。かなりの観客は観光客ではないかと思うが日本では考えられないことだ。

道路

レンタカーを借りて田舎道を走ったがMクラスとかAクラスという道路がととのっている。道幅が比較的狭く、路肩、路側というものがなく高速で走るにはこわい感じだ。特に制限速度が50マイルとか60マイルなので80キロから100キロで走っている。他国で交通事故など起こすとたいへんなのでスピードを控えて運転するとすぐ後ろに車の列ができてしまう。日本だと道路の両脇には喫茶店やコンビニ、ガソリンスタンドなどさまざまな店があるが田舎であることを差し引いても主要幹線道路ですらガソリンスタンドもほとんどない。

交差点は郊外でもランナバウト形式で徐行して曲がることができるので交通量の少ない場合、信号待ちより便利だ。左側通行で日本と同様だが車のハンドルについているワイパーレバーとウインカーレバーが日本と左右逆なので曲がるとき、よくまちがえた。

公園

ハイドパークととなりのケンジントンガーデンズの広さはなかなか、さらにおどろくのは乗馬コースがあり実際馬にのっている人がいる。都会の真中で乗馬ができるとは乗馬好きの国だけある。スピーカーズコーナーに行ってみた。この付近は仮説イベント用の屋外ステージを造っていたのでぼくがみたのは本来のスピーカーズコーナーではないと思うが話している人がいた。

ナショナルトラスト

ナショナルトラスト発祥の国。非常に多くのさまざまなところがナショナルトラスト所有になっている。コッツウォルズのドーバーヒルやチッピングカムデンという町の市場の建物、ストラットフォード アポン エイボンのエイボン運河とエイボン川の間の水門など自然と歴史的景観建物をふくんでいる。ストラットフォード アポン エイボンにはナショナルトラストの店があり自然食品や自然染めの服やエプロンなどを売っていた。ぼくはあひるの人形を姪のために買った。

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